悠生治療院

身体のバランスの崩れをケアします。アンチエイジングケアを基本に重量に抗える肉体を維持できるようにケアさせていただいております。訪問マッサージもしております。

心と身体の健康について

心が健康でいるためには、身体の健康が大切であること。なぜなら齢を重ねれば重ねるほどに、心は身体に大きく影響されるようになるからである。
また身体を健康を保つためには、毎日やってくる老化、それは具体的には筋肉が弾力性を失い、筋力低下を起こすことなのだけれど、筋力低下を食い止めることが何より大切であること。
そのために毎日の暮らしの中で身体の使い方を意識することが大切であること。
骨格的な変化をできる限り引き起こさないよう意識することがとても大切である。

田中(安井) 美香

立命館大学卒

京都仏眼鍼灸理療専門学校(旧仏眼厚生学校)卒。

ブログ

嬉しい夏の便り/マッサージ師からの情報発信

千葉県から、「夏の便り」が届きました。 ブログを読んで私を応援してくださっている鍼灸マッサージ師の先生からです。 嬉し恥ずかし、うまく言い表す言葉もありませんが、私の経験や言葉が誰かの力になっているならこれ以上嬉しいことはありません。 私たちは、毎日の仕事の中で、他では決して得ることのできない貴重な経験をさせていただいています。 その一番大きなものは、高齢者の豊かな心や生活観や、障害者の深い悲しみ・絶望感に触れることが出来ることです。 介護保険制度が始まってからというもの、個々人の支援者の気持ちとは裏腹にパッケージ化されたサービスの提供に追われてしまう傾向が強くなっているように思います。 不正を防ぐための様々な手続きが煩雑になっていることがそれに拍車をかけているように見えます。 介護保険の充実により、サービスは充実して、一年以上お風呂に入ったこともないなんて人は本当に少なくなりましたが、その陰で心を置き去りにされた高齢者や障害者の気持ちに寄り添うチャンスが少なくなってしまっているように思います。 訪問マッサージは、とにかくその時間マッサージ施術を中心に関わるので、寝物語に聞く話が尽きることはありません。 私一人で独占するのは勿体ない話ばかりです。 この貴重な経験を知ってもらいたくてブログを発信しています。 それから、リハビリテーションや薬ではなく、マッサージ治療だからこそ出来る治療があることを知ってもらいたいと思っています。 先日聞いた話ですが、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の最新のリハビリテーションの考え方は、筋疲労を回復させることなのだそうです。 これは、ALSの患者さんに限らず、全ての方に有効なものであり、マッサージ師の専門分野です。 眼には見えない皮膚の下の筋肉を探っていくには、熟練を必要とします。机上の理論だけではわかることのできない深い世界が広がっているのです。この世界に到達するには我慢が必要です。 しかし我慢した先には確かなものがあることをまだ経験の浅いマッサージ師の先生方に知ってもらいたいと思っています。 そして最後に訪問マッサージの臨床の世界が本当は、超高齢社会の医療費の無駄遣いではなくて、安価で安全な方法であると知って欲しいと思っています。 鍼灸マッサージ師の医療保険の適応のために厚生労働省と交渉を続けて下さっている鍼灸マッサージ師の先生がこう仰っています。 「こんないい治療をしているという事実ではなく、政治家先生に動いてもらえる関係性が現実を左右するのが現実です。」 それが現実かもしれませんが、私たちは自分がどのような医療を受けて死んでいきたいのか自分で選べるはずなのです。 薬や医療処置よりも心地よいマッサージを受けながら最期を迎えたいと思っていただけるように、吹けば飛ぶ塵のような力ですが、諦めないで発信し続けたいと思っています。 皆様の「いいね」が何よりの力です。 読んでいただいて心の底から感謝しています。 これからもどうぞよろしくお願い致します。

自費治療:手指の痺れ

本当はうまくいったことより、うまくいかなかったことの中にこそ、次への大きな「飛躍」の鍵があるように思いますが、施術のこととなると、「失敗した話」を誤解を恐れずに伝えるのは難しいように思います。 でも、本当は、私の日常は、施術の内容も関係性もガッカリすることの連続です。 このブログに書いているのは、そんなガッカリした気持ちの中で、活路を見出したいと、もがいている私に起きたステキな出来事の話です。 (ですので私のリアル仕事を知っている人から、ブログ見たよとか声をかけていただくと、はずかしくてドキドキしていたりします) 治療の方法論に関してはこれでいいと思っても、次の瞬間には奈落の底に突き落とされるようなことの連続です。 そんな時は、自分の考えの足りなさ加減、手技の下手さに本当にガッカリしますが、仕事を続けていく限りは前を向いて進むより他に仕方がありません。 ことに、自費治療の方の場合には、見通しの立て方や説明の甘さが私の課題であることを強く実感する日々です。 保険治療に関しては、計画的な訪問が可能なので、方針の間違いをその都度修正しながら関わり続けることができます。毎日の仕事が即、患者さんの身体を「師」として、勉強させていただいているようなものなのです。 しかし自費治療はそういうわけにはいきません。一回のミスが次の仕事の機会に影響を及ぼしていきます。 自費治療も保険治療で得た経験を元に、主訴の改善を一番にし、リラクゼーション的要素やその満足は第二に考えるように自分の中で徹底していきたいと考えるようになりました。 自信のなさがそれをうまくいかせずにきましたが、どっちつかずの中途半端な結果のほうがよくないはずです。 そんな中で、先日治療させていただいた方は、手指の痺れを訴えておられました。 整形外科の医師からは、頚椎の変形からきていると説明を受けたとのことですが、今は手術の適応ではないようでした。 マッサージ師の習わしとして、つい肩や腰の「コリ」も楽にしてあげたいと考えてしまいます。 しかし、頚椎に問題がある場合、施術により緊張を緩めることで、自分で作っている肩背部のコルセット(つまりコリ)を緩めてしまい症状を悪化させてしまう危険性をはらんでいます。 骨盤・腰部脊柱の彎曲を改善することで、緩やかに時間をかけて頚部にまで影響を及ぼしていくことが肝要です。時間をかけることで、頚部の筋力が自ら正しい方向に進んでいくからです。 その日に症状を改善することが求められてしまうように思いますが、時間をかけていくことが大切なことであることを理解していただくように伝えなければなりません。 今までの私ならどっちつかずで、刺激量を調整できず、手の痺れの治療とともに、肩こりなどの疲労の回復にも手を出してしまっていたように思いますが、今回は手指の痺れというデリケートで、重症化させてしまう危険をはらむ症状だったこともあり、基本に忠実に下肢体幹の調整を中心に施術できました。 すると施術後は、一目でわかるほどに、脊柱の状態が改善し、自分でも驚くほどの変化となりました。 もっとも、この方の場合は、日常的に肩こり疲労の回復にマッサージ治療院に通われていたようで、基本的に筋肉が凝り固まっていなかったため、深部の筋肉を整えることで、変化が現れやすかったのかなとは思います。 通われているマッサージ治療院は、この辺りの方には評判のよい治療院で、まさに評判通りだったわけです。 そして、患者さんは、症状の目的に合わせて、通う治療院を選択されているのだということもわかりました。この方は定期的に通われている治療院が嫌なわけでは決してないのです。 施術師としては、オールマイティに身体の問題を解決できる人という信頼を得たいと思いますが、それとこれとは同じではないと身をもって知ることができたのも大きな収穫でした。 治療は始まったところです。 痺れの改善は痛みの消失よりも難しいというのは、この業界の(西洋医学を含めて)の定説なように思います。 いただく対価に見合った仕事ができますように。 最後は神頼みですが、神様が微笑んで下さるのは、たゆまぬ努力の賜物だと思っています。

大往生

先日、この暑さで、106歳の患者さんがお亡くなりになりました。 先日の大きな地震の時から食も細くなってきていたので、暑さのせいというよりは、本当の大往生だったと思います。 それにしても今まで出会ってきたどの方の最期とも違う、本当に立派な逝き方だったように思います。 主治医の先生が仰るには、食べたり飲んだりできなくなり、枯れるように亡くなるのが一番楽な死に方なのだそうです。 極度の脱水で脳内モルヒネが出て、本人も苦しくなく、夢うつつを行ったり来たりしながら亡くなっていけるのだそうです。 この方はもう栄養を吸収できなくなってきていて、血中タンパクが正常値を大きく下回って来ていました。 ですから先生から、「近いうちです」と聞いていました。 そのとおりに、行くたびに衰弱していかれ、傾眠状態が長くなってきていました。 在宅で「枯れるように」逝かれる時は、誰しもこのような感じなのですが、私が経験したことのない凄さは、もういつ心臓が止まってしまうんだろう、大丈夫かなという雰囲気であっても、こちらの声かけに実にしっかりと、お元気な時のままの声で返事をして下さったということなのです。 声をかけたこちらが意外に感じる反応に驚かされ続けました。 そして、亡くなられる前の日、予定外でしたが、この暑さが心配で、休日の夕方様子を伺いに行きました。 4日ぶりの訪問でしたが、一段と痩せてもう長くはないと一目でわかるご様子でした。呼吸状態も少し痰が絡み、深く呼吸をさせてあげたくなるご様子でした。 それで、訪問看護師さんに連絡をしました。看護師さんは、1時間くらい後に訪問すると言って下さいました。 それまでの間、私ができることは、呼吸状態を少しでも楽にしてあげることだと思いました。 それで、呼吸を補助するようなマッサージをした後、ゆっくりと身体を横に向けて、背中をさすりました。 すると 「そこ!」と大きな声で言われました。 (ああ、ここか。はいはい。がんばりますよー。でもどこにこんな大きな声が出せる元気があるんやろー⁉️) それから、あまりの酷暑でエアコンが効かず室内は30度になっていました。 フィルターを掃除したり扇風機をまわしたりしてみましたが、温度は下がりません。 暑さのせいでしんどいのか、命が尽きようとする状態なのか判別出来ずにいました。どうしたらようの困ってしまいました。 それで、暑い?と尋ねてみました。 するとまた大きな声で「暑い」と言われました。 (ひえー!暑いんや) すぐにケアマネージャーさんに連絡して「暑いと言われています。エアコンが効きません」と言いました。ケアマネージャーさんはその後すぐに来て下さいました。 この反応には、本当に驚かされました。 きっと大きな疾病もなくただ大往生の末の命の尽きる様というのはこんな感じなのだろうと思いました。 もちろんこの逝き様は、ケアマネージャーさんを中心に、主治医の先生・訪問看護師・ヘルパーさんと私たち訪問マッサージのチームの支えがあってこその最期だったと思います。 また、その時は考える余裕もありませんでしたが、命が尽きようとするその時にマッサージをしてほしい「そこ」を教えてもらったのは初めてでした。 「そこ」は経穴で言えば、多分、「肺兪」「心兪」あたりなのかなと思います。 亡くなられる前に、「マッサージをしてもらうとその日は楽なんや」と言って下さっていました。 でも、それをポイントで教えていただいたことは、これからの私の治療にとても大きな力になると思います。 うまくは言えませんが、こうして106歳の患者さんは立派に「生きたように死んでいかれ」ました。 「生きたように死んで行く」というのは在宅で多くの看取りをされている秦診療所の秦先生の言葉です。 その後参列させていただいたお通夜の席で、御住職が、 「百歳を超えた命というのは、極限の中にあるそうです。 エベレストの登頂もまた極限の中にあるといいますが、その中で一番こわいのは咳やくしゃみで骨折をすることがあるということなのだそうです。 極限にあるということは、このような日常の行為さえも命取りになるということなのでしょう」 と言われていました。 極限を生きたこの方は、私に様々なことを教え、そしていくつもの忘れがたい記憶を残して下さいました。 鰻を見るたびに私の魂はきっとこの患者さんと過ごした時間にタイムスリップするだろうなと思います。そしてずっとお付き合いをしていけるに違いありません。 心よりご冥福をお祈りいたします。

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