悠生治療院

身体のバランスの崩れをケアします。アンチエイジングケアを基本に重量に抗える肉体を維持できるようにケアさせていただいております。訪問マッサージもしております。

心と身体の健康について

心が健康でいるためには、身体の健康が大切であること。なぜなら齢を重ねれば重ねるほどに、心は身体に大きく影響されるようになるからである。
また身体を健康を保つためには、毎日やってくる老化、それは具体的には筋肉が弾力性を失い、筋力低下を起こすことなのだけれど、筋力低下を食い止めることが何より大切であること。
そのために毎日の暮らしの中で身体の使い方を意識することが大切であること。
骨格的な変化をできる限り引き起こさないよう意識することがとても大切である。

田中(安井) 美香

立命館大学卒

京都仏眼鍼灸理療専門学校(旧仏眼厚生学校)卒。

ブログ

人の優しさが身に沁みました

昨日は、中学生の息子と愛宕山に登ってきました。 11月の初めに高校生の息子と行った時は山頂がちょうど紅葉の見頃でした。 今回は、山の裾野が紅葉の見頃で、観光客で賑わっていました。 どちらもとても美しく心あらわれる時間が過ごせましたが、それ以上の素晴らしい出来事がありました。 前回はお財布をザックに入れ忘れ、ようやく登山口までついたのに、駐車代が払えません。朝早く起きて車で一時間。取りに帰ることもできましたが、駐車場の方に頼むと、帰宅してから振り込むことでいいと駐車させて下さいました。一文無しでしたから、愛宕神社に着いても、お賽銭も出来ず、それでも見知らぬ他人を信じて下さる駐車場の方の優しい心に、暖かい気持ちになりながら帰途に着きました。 今回は、前日から、お財布をザックに入れて万端の準備を整えて向かいました。 登山口へ向かう清滝道は美しい紅葉の見頃でした。温度計は4度となっていて、風は冷たく、すこしだけ着込んで愛宕山を登り始めました。 登り始めたら、すぐにポカポカ暖かくなり、息子は次々と服を脱ぎます。全体の行程は頂上まで一時間半くらいです。五合目に休憩所があり、そこで少し休んで、カバンの中を整理して、再び頂上に向かいました。 部活現役の次男は疲れ知らずで、どんどん登って行くので、あっという間に山頂に着きました。 前回果たせなかったお賽銭を入れてお参りしようと財布を出そうとしたら、見つかりません。 さっきすぐに出せるようにザックのポケットにいれたように思うけど、ザックの一番下に入れちゃったかな。お賽銭はもうやめにしよう、すぐに見つからないと息子に言いましたが、息子が納得しません。仕方ないから下まで手を入れて探しましたが見つかりません…ザックの中に入れなかったかな?車に置いてきたかな。さっき荷物の整理をした時にあった気がするけど、気のせいかな? とりあえずベンチに座りザックの中身を全部出して調べました。 ありません!車の中か先ほどの休憩所か…休憩所に置き忘れたかもしれないと息子に言っていると 「財布を忘れましたか」 と横を通った方が聞いてくださいました。 「五合目の休憩所にありましたよ。置いておいて大丈夫かなと他の人が言ってましたが、その後はわかりません」 と教えて下さいました。 息子は、誰かが取る前に走って休憩所に向かってくれました。 私は下りは膝にこたえるのでゆっくりしか歩けません。息子に望みを託して、わたしは、親切な誰かが持って上がって来て下さるかもと思い、行き違いににならないよう、すれ違う方に 「すみません。お財布を置き忘れたんですが、ご存知ないですか」と尋ねながら下りました。 何人かの方が、「ありました」と教えて下さり、また、次の方が「5人連れの男の方が神社の社務所に預けようと持って上がってこられてます」と教えて下さいました! 誰かが持っていく心配はなくなりました😭後は5人連れのグループとすれ違わないようにしなければなりません。 5人連れは、バラバラに歩いているかもしれないので男の人をみると財布のことを尋ねてまわりました。 一人の方が「田中さんですか?」と答えてくださいました。「5人連れのグループはすぐ近くです」と教えて下さいました。 財布の中にある私の免許証の名前は田中です。 そしてすぐに下から登ってこられた方が 手のひらに見えるように私の財布をのせて歩いて下さっていました😭😭 本当に感謝の言葉が出てこないくらい嬉しくて思い出しても涙が出てきます。声をかけて下さった方々みなさんが優しくて、こんな優しい人たちがいっぱいいる日本が大好きになりました❣️本当にありがとうございました。 財布がなくなっていたら、昨日の私はどん底な気持ちになっていたと思うと、人の優しさが生きる力になるのだと心の底から感じた一日となりました。 こんな気持ちを、毎日の仕事で患者さんに分けてあげられたら、それが何よりの力になるのかもと思いながら、五合目まで走っている息子が財布が無くて落胆している姿が目に浮かび、痛む足を引きずりながら私もまた走りました。 休憩所で息子と合流でき、お財布を渡して下さった優しい人たちの話をして、二人でゆっくり山を下りました。 走れメロスみたいに走って下山した息子は、今年一番の疲れだったと、もう立つのもようやっとな様子でした。 本当にとても素晴らしい一日となりました。ありがとうございました😊😊

「大脳皮質基底核変性症」の臨床にチームの一員で関わること

大脳皮質基底核変性症という病気があります。 ググッてみても、難しくて具体的に他の神経難病との違いがわかりません。 臨床経験のない初めての疾患の時は、いつもお世話になっている秦診療所の秦先生にどういう病気かを尋ねます。 秦先生は、福祉関係者や私たちマッサージ師のために月に一度無料で勉強会を開き、医療の基礎知識を教えて下さっています。 もう10年以上続けて下さっていて、わたしの仕事を「特別」にしてくれているのは、この勉強会の果たしている役割がとても大きいと思います。 とてもわかりやすく身体に起きる変化や気にするべきポイントを教えて下さるのです。 それでこの神経難病のことも尋ねてみました。 「パーキンソン病とよく似ているけれど、抗パーキンソン薬が効きにくく、進行が早い。そして、転倒が多いのは、後頚部が硬くなり、足元が見えないから。」と教えて下さいました。 そう教えていただいてから5年。 脳の進行性の病変には、なかなか太刀打ちできません。転倒、骨折、怪我を繰り返すたびに症状も進行してきました。が、とりあえず後頚部が硬くなることを少しでも軽減すべく施術を続けてきました。 後頚部の硬直は、筋萎縮が進行すると、まっすぐ硬くなるというだけでなく、顎が上がって首が後ろに反ってしまいます。 そうなると、顔の筋肉もますます硬直・緊張するので、食べたり飲んだり話したりという機能も一気に奪われてしまいます。 それでもなんとかギリギリ飲み込みが保てていましたが、徐々に嚥下に障害が出てきたので、訪問看護師さんが新しくチームに加わることになりました。 この方は、自分でベッドに臥床したままお水を飲まれていました。 食事はベッドから起きてベッドの端に座り、倒れないように、紐でサポートしながら(つまり紐で縛って固定して)ご家族の介助で食べていらっしゃったのです。 どちらも医療の常識から考えると、誤嚥を誘発するようなやり方ですが、それでなんとかうまく生活出来ていたので、ケアマネジャーさんやヘルパーさん、リハビリの先生も何も言わずそのまま続いてきていました。 が、これを見たあらたに加わった看護師さんは、改善指導されたのです。リハビリの先生も合意され正生活の改善が一気になされました。 水分は寝たまま飲まない。手元に届くところに水分を置くと寝たまま飲まれるので、だれか援助者が来た時に(定期的にだれかが入るので)ベッドをギャッジアップして水分補給をする。 食事もベッドをギャッジアップして行うことになりました。 誤嚥を防ぐためには、当たり前のことです。 ところが、これを実行するようになりすぐに、嚥下が困難になり、むせて入らなくなってしまったのです。 私は、この方が大脳皮質基底核変性症だったからなのだと思いました。 首が後ろに反る症状に対して、ギャッジアップで後頭部を押し上げる形になり、その反作用で後傾が一気に進んだのだと思いました。 また、ずっと臥床して水分補給をしている場合、気道も食道もそれに合わせて変化しているので、必ずしもそれが誤嚥に結びつくわけではないのではないか、いきなりやり方を変えることの方が誤嚥を誘発するのではないかと考えました。 こういう時はマッサージ師である身は本当に困ります。私以上のスペシャリストであるリハビリの先生も訪問看護師さんも関わっていらっしゃっることに異をとなえるのはなかなか困難です。 頚部硬直は、ググッても出てきません。もしかしたら秦先生の臨床から得られたことかも知れませんが、私は秦先生のおかげでより詳しい症状を知っているのです。 ケアマネジャーさんに現状を報告させて頂きましたが、ケアマネジャーさんも看護師とリハビリの先生の方針だから誤嚥防止のためだしと言われたので私もそれ以上は言えませんでした。 それで、仕方がないので、秦先生に尋ねました。先生はそういうことは考えられるから、指示書を出している医師に報告してみるのがいいのではないかと助言して下さいました。 それでちょうど同意書を再同意をいただく時期でしたから、私の考えと現状を報告しました。 しばらく様子を見ていましたが、方針は変わらず、患者さんの状態は徐々に悪化傾向に見えましたから、訪問看護師さんにFAXで尋ねてみることにしました。 少し意見を言うだけでも反発にあい、仕事がうまくいかなくなることもよくあるので、ヒヤヒヤしながらいましたが、訪問看護師さんが、とてもいい方で、リハビリの先生にも話をして下さり、方針を考え直して下さったのです。 リハビリの先生がきちんと評価をして、むせなければ、寝たままの水分補給も大丈夫ということに方針が変更になりました。 食事はご家族の介助がしやすいようにする事を基本に、もとのやり方に戻ったのでした。 やり方の変更が一気に症状を加速させた面はありますが、根底には病気自体の進行があり、将来的なことを考えれば、徐々に介護・看護のやり方を変えていかなければならない時期に入っていたのでした。 それで、そうこうしているうちにこの患者さんは、誤嚥性肺炎で入院になってしまわれました。 しかしながら、これらのやり取りは全く無駄にならず、退院される前のカンファレンスで顔を合わせた時は、お互いが信頼し合えるチームの中に私も入れてもらえているように感じられ、とても嬉しくなりました。 患者さんのレベルはかなり落ちてしまいましたが、少しでも「楽に、心地よい」毎日が続くようチームの一員として関われたらと思っています。 そして、この話にはもう一つとても嬉しいおまけがありました。 退院カンファレンスの時に、病院のリハビリの先生が、 「この患者さんの問題は、頚部の筋緊張です。これは、リハビリだけの取り組みでなく、他職種連携の中で取り組む必要があります」 と何度も言って下さったのです。 私の報告書を読んで言って下さったという証拠はないのだけれど、リハビリの先生がこんなことを言われたのを聞いたことがないので、私の報告書を先生もリハビリの先生もちゃんと読んで下さったのかなぁと嬉し恥ずかし、とてもいい気持ちになりました😊 何が一番難しいって、自分の意見を人に伝えることほど難しいことはありません。 コミニケーション能力を磨きつつ、多くの人に支えられていることを忘れずチームの人を信じて取り組んでいけたらと思っています。 こういうことが、私を保険治療の一員でありたいと強く思わせるのです。 どうぞよろしくお願い致します。

生きる場に必要な「リハビリ」

先週の金曜日のミーティングは、久しぶりにマッサージの実技の練習をしました。 わたしは、他の人が施術した患者さんの身体を触ると、ある程度はその人の”腕前”がわかります。 スタッフそれぞれに個性があり、その施術もそれぞれの個性が出てきますが、よくないクセが目立つようになってきたのでマッサージをしてもらったのです。 すると意外なことに(笑)前より指のあたりも探り方も上手になっているではありませんか! それでも、患者さんの身体がうまく調整できないいくつかの点を指導しましたが、 「こんなうまくなってるのに、なんで患者さんにもっと返せないのかな?」 と尋ねると、一人のスタッフが 「患者さんは、正常な身体じゃないからです」 と教えてくれました。 とてもシンプルな答えだけど、なんだかそうなんだとしみじみ実感しました。 私は、この仕事をして24年目になりました。 この24年という歳月の中で、私は、簡単には経験できない、とても恵まれた環境の中で、臨床を積んでくることが出来ました。 この24年を知るお医者さんからも、こう言われました。 「安井さんは特別。安井さんみたいな経験をしている人はいない。」 特別な経験とは、介護保険導入前の医療と福祉が連携を必要とした自主的な取り組みの中で、私が訪問マッサージの仕事をスタートすることが出来たことです。 その中でチームで患者さんを支えることを学ばせていただきました。 それは、「在宅医療」を模索しながら、看護をサポートするために医師が動くという取り組みの一員に入れてもらい、個々の患者さんの神経内科的な説明から起こりうる症状の説明を受けながら訪問マッサージに関わるといった具合でした。 私の周りには、いつも様々な職種の大先輩がいらして、経験のない私の疑問や困り事の全てを受け入れて、そして助言して下さったように思います。(実際には、患者さんの困り事や愚痴を長い目で見ることも出来ず、騒ぎ立てた私を傷つけることなく、説いて大切な視点を教えて下さったのだと思います) この中で、慢性期のリハビリテーションに必要なものは何か。マッサージ師の私に出来ることは何なのかを問い続けてきました。 半年後・一年後・三年後・五年後のゴール設定において最も大切なことは何なのか。 辛くて痛いのがリハビリという考えのもと、必死に取り組み、力尽きて寝たきりになった方を数多くみてきました。 また、全く機能訓練的な取り組みがなく、身体が小さく固まってしまい、寝返りやオムツ交換すらままならくなった方々も見てきました。 その中で、私の一番長い付き合いの患者さんは20年に及びます。 私の果たした役割は全く大きくありませんでした。しかし、僭越ながら私の存在なしには無理だったかもしれないとも思っています。 私がしたことは、本人が行う動作がしにくくならないよう出来る限りトレーナーとしての役割を果たすことでした。本人の意思がとても強く、こちらの考えや計画を受け入れられなかったのです。 私はこの方のやり方に合わすしかなかったのです。 ご本人の意思に沿って、優しく筋肉を整え、出来る動作を少し手伝って、一人でするより難易度の高いことをしてもらうを施術の基本にしてきました。 その結果、20年に渡る在宅生活を送っていらっしゃるのです。 もちろん私だけでなく、ヘルパー、訪問看護、デイサービス、往診、福祉用具、ケアマネジャー、それからご家族の熱心な介護があってのことですが、全ては、ご本人の意思を中心に動いてきたように思います、 私はこのケースから本当に大切なことをたくさん学びました。 筋肉を整えるということは、動作が軽く出来るようにするということです。 いつもの動作がより軽く出来ることで、自信が湧いて少し難しいことも出来ます。介助することでより安心な動作に繋がり、意欲が高まるし、また繰り返しすることで関節の状態がよりよくなり、施術後の日常生活動作により繋がっていくのです。 筋力を測ることも関節可動域を測ることもできませんが、筋肉をベストに保つことは、マッサージ師として何より大切なことです。 これが全てのリハビリの基本に繋がると信じています。 これは、私が、病院ではない、生きる場に必要な「リハビリ」として見つけてきたやり方です。 疾患や個々人の体型によりベストに保つべきポイントは、違ってきます。このポイントは、お医者さんや看護師さん、ケースワーカーさんなどに教わりながら覚えてきました。 ここが、私を「特別」にしている点かなと思います。 この「特別」を誰かに伝えていきたいといつも思ってはいますが、なかなかチャンスがありません。いつかこのチャンスがめぐってきて、私を育てて下さった全ての方にご恩返しが出来る日が来るといいなと思っています。 が、まずは自分の仕事をより良く取り組んで行きたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。

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