悠生治療院

身体のバランスの崩れをケアします。アンチエイジングケアを基本に重量に抗える肉体を維持できるようにケアさせていただいております。訪問マッサージもしております。

心と身体の健康について

心が健康でいるためには、身体の健康が大切であること。なぜなら齢を重ねれば重ねるほどに、心は身体に大きく影響されるようになるからである。
また身体を健康を保つためには、毎日やってくる老化、それは具体的には筋肉が弾力性を失い、筋力低下を起こすことなのだけれど、筋力低下を食い止めることが何より大切であること。
そのために毎日の暮らしの中で身体の使い方を意識することが大切であること。
骨格的な変化をできる限り引き起こさないよう意識することがとても大切である。

田中(安井) 美香

立命館大学卒

京都仏眼鍼灸理療専門学校(旧仏眼厚生学校)卒。

ブログ

自然治癒力を最大限引き出せるのが上医

「鍼灸師マッサージ師の上手下手は、患者の自然治癒力を最大限引き出せるのが上医、引き出せ無いのは下医。相手の病人に合わせられる技量の差なんやね。今夜思い至った。」 鍼灸師の辻村先生から送られてきたメールです。 『黄帝内経』という現存する中国最古の医学書があるのですが、そこには「上工は未病を治す」と書かれているそうで、本当の上手い医者というのは、病気を治すことではなくて、病気になる前に患者の自然治療力を引き出し、その体質にあう治療を施し、病気に至ることを防ぐという考え方です。 この考え方はよく知られてもいるので、「患者の自然治療力を最大限引き出せるのが上医」というのは東洋医学において当たり前のように思いますが、辻村先生からのメールでしみじみ、治療師というのは、自分の技術の誇示という欲がある間は、上工には決してなれないのだろうと思い至りました。 何故って辻村先生の鍼治療のおかげで、私は更年期も肉体労働の疲れによる痛みも気にならなくなってしまいまうくらいの腕前を三年前に既に持っていらっしゃったのです。 先生から治療を受ける三年前までは、枯渇してきた女性ホルモンを出せと脳が命令するせいで、筋肉が絞られるように身体中が痛くて、とりわけ耳の後ろ辺りが痛くて目が覚めることもありました。 またマッサージで使い過ぎる腕は、月曜から金曜に近づいてくにつれ、肩甲骨周りが痛くて、土日の休養を身体が欲していました。 でも辻村先生の鍼治療を受けるようになり、そんなことがあったこともすっかり忘れてしまったくらい、私の身体は軽く変身してしまったのです。 こんな治療効果が出せる辻村先生が、今更ながら「思い至った」と言われるのには、私が未だ到達できない深い境地からさらに思い至ったということなのだろうと思うわけです。 それは、多分、単純に自然治癒力を引き出す治療を心がけるということではなくて、治療の主人公はやっぱり患者本人であり、治療師はほんの少しの手伝いをするに過ぎないと脇役になれる力なのかなと思います。 若い治療師の先生方を見ていると、かつての私もそうであったように、自分の技術力でなんとかしたいという欲からはなかなか自由になれないで、患者さんの身体ではなく、患者さんの身体に投影してる自分自身を見ているのだろうと思うことがよくあります。 私自身は今年、51歳になりましたが、私のこの一年は、患者さんの身体に寄り添うことを少し深く覚えることが出来た年になりました。 まだまだ自分勝手な治療ですが、その中でもうまくいかないことを患者さんに指摘される前に、ようやく自分で気がつけるようになってきました。そして、自分の影響力を加減するということを少しずつ学んでいるところです。 こういうわけで、治療師としての成長は、その内面的な成長抜きにはやはり難しいのかと思い至ってきたところですが、その熟成には、懐の計算や自己顕示欲の枯れる年齢まで待つしかない面があるのかもしれないと辻村先生のメールでしみじみと考えました。 それでも、向かう先が少しずつはっきり見えてきたので、澄みきった穏やかな心持ちで治療出来る世界に向けて歩みを進めていきたいと思います。 そのような境地に達することが出来るとすれば、何よりも幸せなんだろうなぁとうっとり想像します。 先日90歳を迎えた患者さんが、 「今振り返ると、50歳からが第二の人生の始まりだと思う。今からやで」 と言って下さいました。 第二の人生を穏やかに泳いで行きたいと思います。まだまだ必死の形相かなとは思いますが、この思いは確かです。どうぞよろしくお願い致します。

人の優しさが身に沁みました

昨日は、中学生の息子と愛宕山に登ってきました。 11月の初めに高校生の息子と行った時は山頂がちょうど紅葉の見頃でした。 今回は、山の裾野が紅葉の見頃で、観光客で賑わっていました。 どちらもとても美しく心あらわれる時間が過ごせましたが、それ以上の素晴らしい出来事がありました。 前回はお財布をザックに入れ忘れ、ようやく登山口までついたのに、駐車代が払えません。朝早く起きて車で一時間。取りに帰ることもできましたが、駐車場の方に頼むと、帰宅してから振り込むことでいいと駐車させて下さいました。一文無しでしたから、愛宕神社に着いても、お賽銭も出来ず、それでも見知らぬ他人を信じて下さる駐車場の方の優しい心に、暖かい気持ちになりながら帰途に着きました。 今回は、前日から、お財布をザックに入れて万端の準備を整えて向かいました。 登山口へ向かう清滝道は美しい紅葉の見頃でした。温度計は4度となっていて、風は冷たく、すこしだけ着込んで愛宕山を登り始めました。 登り始めたら、すぐにポカポカ暖かくなり、息子は次々と服を脱ぎます。全体の行程は頂上まで一時間半くらいです。五合目に休憩所があり、そこで少し休んで、カバンの中を整理して、再び頂上に向かいました。 部活現役の次男は疲れ知らずで、どんどん登って行くので、あっという間に山頂に着きました。 前回果たせなかったお賽銭を入れてお参りしようと財布を出そうとしたら、見つかりません。 さっきすぐに出せるようにザックのポケットにいれたように思うけど、ザックの一番下に入れちゃったかな。お賽銭はもうやめにしよう、すぐに見つからないと息子に言いましたが、息子が納得しません。仕方ないから下まで手を入れて探しましたが見つかりません…ザックの中に入れなかったかな?車に置いてきたかな。さっき荷物の整理をした時にあった気がするけど、気のせいかな? とりあえずベンチに座りザックの中身を全部出して調べました。 ありません!車の中か先ほどの休憩所か…休憩所に置き忘れたかもしれないと息子に言っていると 「財布を忘れましたか」 と横を通った方が聞いてくださいました。 「五合目の休憩所にありましたよ。置いておいて大丈夫かなと他の人が言ってましたが、その後はわかりません」 と教えて下さいました。 息子は、誰かが取る前に走って休憩所に向かってくれました。 私は下りは膝にこたえるのでゆっくりしか歩けません。息子に望みを託して、わたしは、親切な誰かが持って上がって来て下さるかもと思い、行き違いににならないよう、すれ違う方に 「すみません。お財布を置き忘れたんですが、ご存知ないですか」と尋ねながら下りました。 何人かの方が、「ありました」と教えて下さり、また、次の方が「5人連れの男の方が神社の社務所に預けようと持って上がってこられてます」と教えて下さいました! 誰かが持っていく心配はなくなりました😭後は5人連れのグループとすれ違わないようにしなければなりません。 5人連れは、バラバラに歩いているかもしれないので男の人をみると財布のことを尋ねてまわりました。 一人の方が「田中さんですか?」と答えてくださいました。「5人連れのグループはすぐ近くです」と教えて下さいました。 財布の中にある私の免許証の名前は田中です。 そしてすぐに下から登ってこられた方が 手のひらに見えるように私の財布をのせて歩いて下さっていました😭😭 本当に感謝の言葉が出てこないくらい嬉しくて思い出しても涙が出てきます。声をかけて下さった方々みなさんが優しくて、こんな優しい人たちがいっぱいいる日本が大好きになりました❣️本当にありがとうございました。 財布がなくなっていたら、昨日の私はどん底な気持ちになっていたと思うと、人の優しさが生きる力になるのだと心の底から感じた一日となりました。 こんな気持ちを、毎日の仕事で患者さんに分けてあげられたら、それが何よりの力になるのかもと思いながら、五合目まで走っている息子が財布が無くて落胆している姿が目に浮かび、痛む足を引きずりながら私もまた走りました。 休憩所で息子と合流でき、お財布を渡して下さった優しい人たちの話をして、二人でゆっくり山を下りました。 走れメロスみたいに走って下山した息子は、今年一番の疲れだったと、もう立つのもようやっとな様子でした。 本当にとても素晴らしい一日となりました。ありがとうございました😊😊

「大脳皮質基底核変性症」の臨床にチームの一員で関わること

大脳皮質基底核変性症という病気があります。 ググッてみても、難しくて具体的に他の神経難病との違いがわかりません。 臨床経験のない初めての疾患の時は、いつもお世話になっている秦診療所の秦先生にどういう病気かを尋ねます。 秦先生は、福祉関係者や私たちマッサージ師のために月に一度無料で勉強会を開き、医療の基礎知識を教えて下さっています。 もう10年以上続けて下さっていて、わたしの仕事を「特別」にしてくれているのは、この勉強会の果たしている役割がとても大きいと思います。 とてもわかりやすく身体に起きる変化や気にするべきポイントを教えて下さるのです。 それでこの神経難病のことも尋ねてみました。 「パーキンソン病とよく似ているけれど、抗パーキンソン薬が効きにくく、進行が早い。そして、転倒が多いのは、後頚部が硬くなり、足元が見えないから。」と教えて下さいました。 そう教えていただいてから5年。 脳の進行性の病変には、なかなか太刀打ちできません。転倒、骨折、怪我を繰り返すたびに症状も進行してきました。が、とりあえず後頚部が硬くなることを少しでも軽減すべく施術を続けてきました。 後頚部の硬直は、筋萎縮が進行すると、まっすぐ硬くなるというだけでなく、顎が上がって首が後ろに反ってしまいます。 そうなると、顔の筋肉もますます硬直・緊張するので、食べたり飲んだり話したりという機能も一気に奪われてしまいます。 それでもなんとかギリギリ飲み込みが保てていましたが、徐々に嚥下に障害が出てきたので、訪問看護師さんが新しくチームに加わることになりました。 この方は、自分でベッドに臥床したままお水を飲まれていました。 食事はベッドから起きてベッドの端に座り、倒れないように、紐でサポートしながら(つまり紐で縛って固定して)ご家族の介助で食べていらっしゃったのです。 どちらも医療の常識から考えると、誤嚥を誘発するようなやり方ですが、それでなんとかうまく生活出来ていたので、ケアマネジャーさんやヘルパーさん、リハビリの先生も何も言わずそのまま続いてきていました。 が、これを見たあらたに加わった看護師さんは、改善指導されたのです。リハビリの先生も合意され正生活の改善が一気になされました。 水分は寝たまま飲まない。手元に届くところに水分を置くと寝たまま飲まれるので、だれか援助者が来た時に(定期的にだれかが入るので)ベッドをギャッジアップして水分補給をする。 食事もベッドをギャッジアップして行うことになりました。 誤嚥を防ぐためには、当たり前のことです。 ところが、これを実行するようになりすぐに、嚥下が困難になり、むせて入らなくなってしまったのです。 私は、この方が大脳皮質基底核変性症だったからなのだと思いました。 首が後ろに反る症状に対して、ギャッジアップで後頭部を押し上げる形になり、その反作用で後傾が一気に進んだのだと思いました。 また、ずっと臥床して水分補給をしている場合、気道も食道もそれに合わせて変化しているので、必ずしもそれが誤嚥に結びつくわけではないのではないか、いきなりやり方を変えることの方が誤嚥を誘発するのではないかと考えました。 こういう時はマッサージ師である身は本当に困ります。私以上のスペシャリストであるリハビリの先生も訪問看護師さんも関わっていらっしゃっることに異をとなえるのはなかなか困難です。 頚部硬直は、ググッても出てきません。もしかしたら秦先生の臨床から得られたことかも知れませんが、私は秦先生のおかげでより詳しい症状を知っているのです。 ケアマネジャーさんに現状を報告させて頂きましたが、ケアマネジャーさんも看護師とリハビリの先生の方針だから誤嚥防止のためだしと言われたので私もそれ以上は言えませんでした。 それで、仕方がないので、秦先生に尋ねました。先生はそういうことは考えられるから、指示書を出している医師に報告してみるのがいいのではないかと助言して下さいました。 それでちょうど同意書を再同意をいただく時期でしたから、私の考えと現状を報告しました。 しばらく様子を見ていましたが、方針は変わらず、患者さんの状態は徐々に悪化傾向に見えましたから、訪問看護師さんにFAXで尋ねてみることにしました。 少し意見を言うだけでも反発にあい、仕事がうまくいかなくなることもよくあるので、ヒヤヒヤしながらいましたが、訪問看護師さんが、とてもいい方で、リハビリの先生にも話をして下さり、方針を考え直して下さったのです。 リハビリの先生がきちんと評価をして、むせなければ、寝たままの水分補給も大丈夫ということに方針が変更になりました。 食事はご家族の介助がしやすいようにする事を基本に、もとのやり方に戻ったのでした。 やり方の変更が一気に症状を加速させた面はありますが、根底には病気自体の進行があり、将来的なことを考えれば、徐々に介護・看護のやり方を変えていかなければならない時期に入っていたのでした。 それで、そうこうしているうちにこの患者さんは、誤嚥性肺炎で入院になってしまわれました。 しかしながら、これらのやり取りは全く無駄にならず、退院される前のカンファレンスで顔を合わせた時は、お互いが信頼し合えるチームの中に私も入れてもらえているように感じられ、とても嬉しくなりました。 患者さんのレベルはかなり落ちてしまいましたが、少しでも「楽に、心地よい」毎日が続くようチームの一員として関われたらと思っています。 そして、この話にはもう一つとても嬉しいおまけがありました。 退院カンファレンスの時に、病院のリハビリの先生が、 「この患者さんの問題は、頚部の筋緊張です。これは、リハビリだけの取り組みでなく、他職種連携の中で取り組む必要があります」 と何度も言って下さったのです。 私の報告書を読んで言って下さったという証拠はないのだけれど、リハビリの先生がこんなことを言われたのを聞いたことがないので、私の報告書を先生もリハビリの先生もちゃんと読んで下さったのかなぁと嬉し恥ずかし、とてもいい気持ちになりました😊 何が一番難しいって、自分の意見を人に伝えることほど難しいことはありません。 コミニケーション能力を磨きつつ、多くの人に支えられていることを忘れずチームの人を信じて取り組んでいけたらと思っています。 こういうことが、私を保険治療の一員でありたいと強く思わせるのです。 どうぞよろしくお願い致します。

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