悠生治療院

身体のバランスの崩れをケアします。アンチエイジングケアを基本に重量に抗える肉体を維持できるようにケアさせていただいております。訪問マッサージもしております。

心と身体の健康について

心が健康でいるためには、身体の健康が大切であること。なぜなら齢を重ねれば重ねるほどに、心は身体に大きく影響されるようになるからである。
また身体を健康を保つためには、毎日やってくる老化、それは具体的には筋肉が弾力性を失い、筋力低下を起こすことなのだけれど、筋力低下を食い止めることが何より大切であること。
そのために毎日の暮らしの中で身体の使い方を意識することが大切であること。
骨格的な変化をできる限り引き起こさないよう意識することがとても大切である。

田中(安井) 美香

立命館大学卒

京都仏眼鍼灸理療専門学校(旧仏眼厚生学校)卒。

ブログ

愛と尊厳の大切さ

「その靴いいなあ。どこで買ったん?」 安い靴ですが軽くてバラの模様が入っておしゃれだなと思って購入しました。 けれど、少し小さかったようで、履いていると足底腱が炎症を起こしたので、履くのをあきらめて、もしよければと患者さんにお見せしました。 いつも私の靴を褒めて下さるし、趣味が合うようだからです。良ければ履いてもらうつもりでした。患者さんは喜んでもらって下さいました。 そしてデイサービスに履いて行ったところ、他の利用者さんから、 「いいなぁどこで買ったん」 と聞かれたから 「私の一番大切な人がプレゼントしてくれたから、どこで売ってるかしらんで」 と答えて下さったそうです。 一番大切な人と言ってもらうとは、照れてしまいますが、そんな風に言っていただけるようなことはなにもしていません。 ただ、身体を楽にするということは、心も軽くなるということなのだろうと思います。 またもう一つ私がとても気をつけていることのおかげかなと思います。 それは、患者さんを、「障害者」や「老人」という枠に入れないように、人生を長く生き抜いた歴史を持つ唯一無二の存在として接するようにしていることです。 効率よく介護を受けやすいようにマネージメントを受け(点数や内容に縛りがあるから仕方ないのですが)、寝たきりにならないようリハビリをするべき対象ではなく、 例え、そうするしかないとしても、その心のうちにある気持ちをそのまま拝聴し、ジャッジしないようにしています。 それが、自分をありのままに受け止めてもらっているという安心感につながり、「一番大切な人」という表現をしてくださったのかなと思います。 人間が人間らしく生きるために必要なのは、美味しい食べ物と心地よい空間、清潔な環境だけではなく、やはり、愛と自分の尊厳が守られていると感じられることなのだろうとしみじみ思う今日この頃です。 ついつい自分の仕事がしやすいように相手を理解しがちですが、このお褒めの言葉を胸に刻み、いつも利用者主体でいられるよう頑張りたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

脳の不思議、自尊心や愛情を感じる心

もう10年のお付き合いになる患者さんが今年に入り、インフルエンザから体調を崩され、入退院を繰り返しているうちに、食べたり飲んだり出来なくなって来られました。 アルツハイマーの患者さんが、末期に嚥下困難になるのは仕方ないことなのですが、もう長いこと、声も聞いたこともないのに、先日は何か話しているのを耳にすることができていたし、いつもの通り、目でちゃんと返事もしてくださいます。 末期じゃなくて、だだ体調不良なだけなんじゃないかと思ったりもしていました。 こんな想いは私だけじゃなくてケアマネさんたちも同じ気持ちだったようで、 「もしかしたらパーキンソン病からの嚥下困難ってことないですか」と声をかけてきて下さいました。 アルツハイマーの初期は、パーキンソン病やうつ病と判別が難しく、この方も診断が下るまであちこち受診したと聞いていました。 最近ではパーキンソン病ではなくても抗パーキンソン剤を処方することで活気が出ることがあり、私の別の患者さんもおかげで発語が増えたという話をご家族にさせていただきました。 そうして、一度神経内科を受診してみようということになりました。神経内科を受診されるのはもう15年ぶりということでした。 もし、パーキンソン病だったら、抗パーキンソン剤でまたいっぱい話が出来るようになったらすごいねなんてご家族と話しながら受診日を迎えました。 神経内科内科の医師も経過を聞き、本人を見て、「そうね。拘縮もないね。とりあえずCTを撮ってみましょう。」と言って下さったそうです。 しかし、CT画像が出来上がった時のお話は、 「治療の段階はもう終わっていて、末期の末期。今まで食べられていたことが不思議なくらいで、明日に亡くなっても不思議じゃない状態です。もう治療出来る段階にはなくて、あとは自然の流れにまかせていくのがいい」 というものでした。 それくらい脳は萎縮して真っ黒に写っていたのだそうです。 少しずつ弱って来られていたので、こういう日を覚悟されていたご家族ですが、その眼は涙で潤んでいました。 はっきりと現実を知らされた私も、思わずこぼれる涙を抑えることが出来ませんでした。 なんだか、今までの長い時間がこれからも続いていくような気に勝手になっていたように思います。 眼を閉じまま、その話を聞いていた患者さんは、最初の出会いの時にはすでに、うまく話すことが出来なくなっていらっしゃったのですが、いつも私と、ご家族の話を聞いて笑ったり、上手に相の手を入れて会話に入って来られるのが常でした。この時も、3人でいたのは久しぶりだったのですが、大きくニヤリと返事をして下さり、脳って何?と思わないではいられないご様子でした。 でも眼を閉じていらしたので、私たちの涙は伝わらず、受診の結果をただ明るく話している風に聞こえたのか、自分が「いらないもの」だと感じていらっしゃるのではないなかという気がしました。 ですので、 「違うよ。みんな泣いてるよ。今までも奇跡だから、これからまだ奇跡を起こしてくれると思ってるよ」と伝えました。 すると患者さんの眼にも涙が浮かびました。 脳って本当に不思議です。 食べることや生きるための基本動作さえ出来なくなるのに、自尊心や愛情を感じる心は元気な時のままなのです。 誰かが死に向かって行くとき、私は出来るだけ冷静に、いつも通りに接するようにしています。今は生きてるから今まで通りが一番の安心な時間になるように思うからです。 でもこの患者さんは、アルツハイマーという病気になることで、自分の存在が悪なんじゃないかというような不安と闘い続けて来られたように思います。ですから、今回は10年分の出会いの感謝をいっぱい表現しながら、思いっきりうろたえて、最期の時を迎えたいと思います。 アルツハイマーでも何にも出来なくても生きていいやん。今まで必死で頑張ってきたやん。楽して人の世話になったらいいやん。私は来るたび癒してもらってるやん。ありがとうですやん。 いっぱいいっぱいもっといっぱい、その感謝を伝えてあげていただろうかと振り返ってしまいそうです。 今さらながら、いっぱい伝えていきたいと思います。

拘縮予防具のご紹介

あまりの被害の大きさに言葉もありませんが、先日の大雨で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。 輝く太陽や穏やに吹く風が愛おしく、毎日同じように来る日常が素晴らしいのだと思い知らされました。 さて、今回は施設に入所されている患者さんの体の拘縮予防具のご紹介です。これは施設職員さんの手作りだそうです。 この方には、自分で出来る動作がなくなっていく中で、せめて自分の手でものが食べられたり、うまく使える動作が増えて欲しいというご家族のご希望により訪問させていただくようになりました。 脳梗塞による不全麻痺(全く動かないことはない状態)の後、本人の気持ちを無視したと思われるリハビリの中で、動いていた方の手まで動かなくなっていったそうです。 そういう経緯の中でご家族がなんとか使える方の手だけでも使って暮らして欲しいと願われていました。 うまく身体を使うことが出来なくなってしまった身体は全身の関節が硬くなり、筋萎縮も進んでいました。 少しでも無理に伸ばしたり曲げたりをすると、筋萎縮も著しいため、関節可動域の拡大は、即靭帯のゆるみになり、その結果、身体の防御本能から、さらにまた筋緊張が増してしまうということになっていました。 こうなると、その日に結果を出すことより、長い時間をかけて自然に伸びていくような取り組みが大切になってきます。 積極的な関節可動域の拡大を目的とした運動よりも、筋萎縮の改善や生活での変化をもたらし、使える身体に変えていくことで全身の関節拘縮を改善していく方法です。 手を使って欲しいというようなはっきりとした目標があると、マイナス面より、つい結果を出すことを優先しがちですが、ご家族が大変理解が深く、手が使えるようになって欲しいという希望はありつつも、お母さんの気持ちを一番にとお考えの方でしたので、出来る限りゆっくり患者さん本人に意思・意欲を大切に関わらせていただくことができてきたように思います。 そして少しずつ、身体が動く部分も増え、少しずつ関係性もよくなってきてるかなと思えるのですが、こんなによくなりましたよと報告するほどには大きな変化もなく、やはり、あと少し生活に結びつくなにかが欲しいなぁと思いながら訪問を続けてきています。 そんな中で、指が自然に伸びるようにと、なんと施設の職員さんが考えつかれた予防具です。 見た目も可愛く、矯正的な感じもなく、手にぴったりフィットした感じが最高です。 関節拘縮の予防具も私たちの施術と同じことです。強い力で関節を拡げるような矯正力の強いものは、その反動でどんどん関節拘縮を進ませてしまうのです。 ですから手袋の中にちぎったスポンジか入っているこれは、患者さんの手の力に負けながらも、その余裕を作る優れものに見えます。 ちなみに中に入っているのは台所用スポンジだそうです。軍手では手が荒れてしまったということでした。 愛ある作品にうっとりしました。心なしか指が伸びて楽そうです。 血行が悪くなると爪水虫になるのですが、それも治ってきて、喜んでいるところにこの予防具の登場! これからも焦らずあきらめず施術を続けていきたいと思います。 写真は爪水虫が取れて、きれいな爪が伸びてきたところのものです。

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