スタッフミーティング

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金曜日はスタッフミーティングの日です。

一週間のカルテ整理と来週の予定の調整が主な内容です。あとはうまくいかないケースの話や小さな独裁者(私)の話なわけです😩

本当は患者さんのために独裁者はいてはいけないし、何を言われようとなんとかしたい気持ちでいっぱいになって患者さんの状況を訴えて私を困らせて欲しいです。

で、昨夜はうまくいかないケースについて話をしましたが、担当者の中で何が問題で何がマッサージ師の仕事なのかが整理できてないように思いました。そこで今日は訪問マッサージのプランのたて方について書こうと思います。

 

四年前から訪問している82歳の女性。

内科疾患による長期入院による廃用性筋力低下、関節拘縮、下肢の浮腫を改善してほしい。また室内歩行の安定という依頼理由で訪問開始。

廃用性筋力低下は退院により、在宅生活を再開し活動量が増えれば自ずから改善して行くことが多いのですが、高齢者や他に疾患を抱えている場合、自力では改善しきれない関節拘縮や機能低下があるため、入院前と同じに戻るのが難しい方が多いのが現状です。

そういう時、関節の状態を整えることで大きな改善をみることがあります。この方もそのうちの一人で、訪問開始時より、随分動作の安定性が出て、またそれに伴い下肢の浮腫も消失していただけた方でした。

改善後も、脳梗塞の後遺症、肥満、変形性腰椎症による下肢体幹機能低下、関節痛などの不安定要素を抱えておられたこと、ご本人が楽しみに待って下さっていたこともあり、室外歩行練習と組み合わせて訪問を継続していました。

そして、昨夜の話し合いでは、その患者様の円背の進行が気になると担当者から話がありました。

同じような暮らしをしていても、加齢による筋力低下は日々襲ってきます。高齢者や障害者の場合、現状の治療で機能を維持すること自体が目的の仕事も多くあります。
しかし、医療保険を使って訪問している以上、仕方ないでは済まされないと考えています。対策を考え、進行を極力緩やかなものにしなければいけません。

まず、円背の進行により今後どのような事が予想されるか考えてみます。

円背の進行自体が、下肢・体幹の筋肉低下の現れであり、今後は腰痛、膝関節痛の悪化→歩行時の痛みの増強→さらなる筋力低下→転倒・ADLの低下、他にも、肩関節の可動域の減少→痛みの出現、腰椎圧迫骨折、誤嚥性肺炎と様々なことが予想されます。

状況を悪化させないように食い止めることが何より大切で、日常生活を支える機能が一つ綻びると後は雪崩のようにガタガタと崩れてしまいます。

では、生活も施術も大きく変わったことはないのに、円背を進行させる筋力低下をきたす時どうすればいいでしょうか?

まず、今までの治療の見直しです。していても食い止められないなら、同じことをしていてはいけません。

漫然と全身治療をしてこなかったか、ご本人の訴え(腰、肩の疲労の軽減)を重視するあまり、全体のバランスを欠く治療をしてこなかったかを反省する必要があるでしょう。

下肢体幹の筋肉が活性化するよう、あるいは使いやすくなるよう、ストレッチとマッサージを今まで以上に丁寧に施すことが必要ではないかと思います。

それから、室外歩行時に、単なる散歩になっていなかったか、足りない筋力、バランス力を補う筋トレを組み合わせながら行えたか、あるいは歩容をチェックしながら進めてこれたか?

これはとても大切なことです。私たちマッサージ師はレントゲンや検査で評価することはできません。そのかわり視診・触診する力を持つことで的確な治療を可能にしていくからです。

またご本人やご家族に現状を説明し、今後起きるかもしれないことについて理解を求め、毎日の生活の中にトレーニング的要素を取り入れていただくことも必要でしょう。

 

今はまだ生活上の大きな変化が起きていません。今回の話し合いで、担当者が新たな気持ちで、日々の施術にのぞみ、予想されるどんな変化も起こさせないよう頑張ってくれることを願います。

私たち在宅医療に関わる人間は、ともすれば自分の技術の足りなさや怠慢を患者様のせいで、仕方のないことにしてしまいそうになります。しかし、誠実に向き合うことで、出来ることは考える以上にあると私は考えています。
寝たきりは口で言うよりずっと辛くて悲しいことです。私たちマッサージ師の訪問がそのような状況を遠ざける一因になれるよう日々誠実に仕事をしていきたいと考えています。

専門用語もある長文を読んでくださりありがとうございます。

雪が降る日もあるけど歩みを止めずがんばりたいなぁ。

 

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