患者様とのご縁

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先週はいろいろなことがありました。

一つめ
ケアマネジャーさんから新しく仕事を紹介していただきました。

訪問リハビリの先生が、その患者様の訪問リハビリは終了するからと、
マッサージに引き継いで下さいました。
主治医の先生も快く同意して下さったおかげです。

患者様は
円背(えんばい)、足腰に痛みがあるけれど
生活動作はほぼ自立されている方で、
その自立している生活が長く続くためのお手伝いです。
引き継ぎのために、
訪問リハビリの先生の治療を見せていただきました。
治療はとても丁寧、爽やかで若くて男前な先生です。
ストレッチと可動域訓練をしながら、
その患者様の問題点を的確にお話しして下さり、
その上で、必要なことを教えて下さいました。
長いお付き合いだったそうなので、
リハビリの先生のやり方を基本に関わらせて頂きたいと考えています。
これから、ご期待に添えますように。

二つめ
入院中の患者様の退院カンファレンスがありました。

神経難病を患われている方です。
意思疎通や嚥下(えんげ)もままならず、
起居動作(ききょどうさ)はほぼ全介助です。
認知レベルは全く問題ありません。
カンファレンスでは、
病院において
看護師・理学療法士・言語聴覚士・作業療法士
そして医師がチームを組んで、
機能の確保に取り組んでおられる様子を知ることができました。
在宅でも、
訪問リハビリ・訪問看護の方とともに関わることになります。
身体が楽になるように、
リラクゼーションをメインにした関わりになる予定です。
退院カンファレンスに参加させていただくと
医療従事者がどのようにリハビリやケアを進めておられるかを
知ることができ、いろいろ勉強になるのです。

三つめ
一番ショックだった出来事でした。
関わらせていただいて3年になる患者様の治療同意ができないと主治医から言われたことです。

治療効果が認められず、治らないから必要ないということでした。
その上に、関節拘縮がきついので、骨折の危険性があるからという理由でした。
脳梗塞を何度か繰り返されているため寝たきりの方です。
失語症があり言葉を発することが出来ませんが、アイコンタクトは出来ます。
イエス・ノーで会話をしていきますが
もちろん完璧に意思を汲み取ってあげることは出来ません。
ご家族は、
「治らないけど、スキンシップで関わってもらえるだけでもいいのに」と言って下さっていますが、
主治医の決断を覆すことは難しいようです。

マッサージの治療は
マッサージという手技に科学的根拠があるかどうか、
治療効果があるか、
計画的に関われているかなど、
様々なご指摘をいただきながら、
医師の同意のもとで治療をさせていただいています。

治療効果があるなと私が考えている場合も、
言語化できないと効果に入らないこともあります。
また、私が効果と判断していることが
医師には効果とは考えられないこともあります。

逆にこんなことで良いのだろうかと不安になる仕事であっても、
患者様の訴えが強い場合は医師が同意して下さるということもあります。

科学的根拠があり、治療が素晴らしいから訪問マッサージが認められているというより
患者様とご縁があったからと思う方がしっくり来ることが多くあります。
同意がいただけない時やお断りされた時は
ご縁のない方だったと思うことで心が落ち着きます。

ただご縁のあった患者様には全て愛のある治療を目指しています。
手から愛が溢れるような関わりを一番に考えています。

西洋医学においても
治療の中心をなす薬がすべて100%ということはないように思います。
そして、同意下さる医師が同じ教育を受けられたとしても、
先生によりお考えは様々です。

日々の仕事で
主治医の関わりが最期の看取りを大きく左右する現実を前にして
患者様の治療は縁のあるなしが大きいのかなと思ったりします。

私に患者様との縁を繋いで下さる関係者の方々のおかげで
毎日仕事をさせていただいていますから、
ご紹介して下さった方の想いも大切にしながら、仕事ができたら幸せです。

いろいろありますが、私に出来ることを誠実にするしかありません。

映画スターみたいな患者様の若かりし日の御姿。今も、男前の性格で女心を上手にくすぐって下さいます。
お話を傾聴しながらマッサージをする30分が患者様の心の栄養になり明日への活力になるなら医療として認めてもらえないかなぁ〜。

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