この異常な気象に天気予報が外れてばかりです。
7月というのに、なんだか肌寒い風で過ごしやすくて良いのですが心配になってきます。
私のほうは、この1ヶ月の間に脳梗塞後の片麻痺の患者さんを新規で数名紹介していただきました。
患者さんたちは、突然の身体の変化に、早くよくなって発症前の暮らしに戻りたい、でも麻痺した手足が思うように動かないことを受け入れるしかないという気持ちと諦めたくない気持ちの葛藤自体が本当にお辛そうでなんとかお力になれればと思っていますが、そう簡単にはいかないのが現実です。
ただ、今までは、私が施術することで、その改善の手助けをすることをメインにしてきましたから、回数・時間などなかなか超えられない壁があり、少しの改善をしながら、生活を維持できたらいいのではという風に私もまたあきらめてきたように思います。
しかしながら、理屈的に片麻痺の改善方法はわかってきましたから、それを御本人に伝えることで、もしかしたら私の予想を超える結果が得られるのではないかと考えるようになりました。
麻痺した手足がうまく動かないのは、単純に神経がやられたからではないと考えています。
もちろん最初はそうなのですが、よほどのひどい麻痺でない限り神経は再生され指令をきちんと出しています。
しかし、重力に抗い重い手足を動かせるほどには再生されていないこと。
身体の動きは螺旋状の動きを基本としていて、この神経の異常事態に、直線的な動きを作ることで、とりあえずの回復を図ろうとすること。これが痙性麻痺というきちんと動かず硬くなるだけという状態を作り出してしまうのですが、このことを理解すれば、元どおりとはいかなくても少しずつですが、回復することが出来ると考えています。
そして、この新しい患者さんたちにこのことを出来るだけ丁寧に伝えるよう努力してきました。
すると、一人の方が、2回目の訪問時に、
この間まで動かなかったのに、麻痺した足が動くようになりました
と言って下さったのです。わずか一回の施術で!こちらがビックリしました。
動きにくい筋肉もまだうごいているよと伝えること、実際に動きを誘導することで、動く感覚を本人の身体に実感してもらうことで、こんなことも可能になるのだと知り、これから先微力ながらますます尽力したいと思っています。
そこで、これらに興味を持たれた方はご連絡いただきましたら、その実際をお伝えできたらと考えています。
どうぞよろしくお願いいたします。